阪神2軍が優勝に王手をかけた。19日、鳴尾浜で行われたウエスタン・リーグのソフトバンク3連戦初戦を3-0で制し、マジックナンバー2を点灯させた。今日20日からの2試合は舞台を甲子園に移す。2戦のうち1勝を挙げれば同リーグの優勝が決まる。

矢野2軍監督は「今日勝って明日優勝っていうのも含めて、ファンの人も喜んでいると思うし、そういうのが全て含まれていたっていうゲームやった」と納得の表情だ。

今季スローガンの1つでもある「諦めない」気持ちが勝利を呼んだ。両軍無得点で迎えた5回、2死走者なし。今成がカウント0-2と追い込まれてから中前打で出塁し、続く長坂が四球を選んでチャンス拡大。ここで打席に入った島田が内角変化球をとらえ、右越え適時二塁打で2点を先制した。続く江越も遊撃強襲の内野安打を放ち、島田が生還。つなぎにつないで奪った3得点に矢野監督は「すごいやろ? ほんますごい」と興奮気味に話した。

決勝打を放った島田は「今日はいつも以上にピリピリした雰囲気があった。緊張感のある中でしっかり振れたのはよかったです」と振り返った。聖地で多くの虎党に囲まれて、歓喜の瞬間を迎える準備は整った。【古財稜明】