じらしにじらされた分、勝利の女神がほほ笑み始めた?

優勝マジック1で2位ヤクルトと直接対決を迎えた広島が、初回から鮮やかな先制攻撃を見せた。

先頭田中広輔内野手の中前打と、犠打で1死二塁。ここで丸佳浩外野手が中前に先制打を放った。「前の2人がつないでくれたので何とか食らいつきました。いい先制点になりました」。

鈴木誠也外野手の四球をはさんで1死一、二塁。ここで松山竜平外野手が遊撃に平凡な打球を放ち、併殺打になるかと思われたが遊撃西浦の目の前で大きくバウンドが変わった。二塁打となり「ラッキーです」という2点目が入った。

さらには1死二、三塁から野間峻祥外野手の緩い投ゴロをブキャナンがグラブに当て、二塁山田が逆を突かれて内野安打になり、3点目。野間は「いいところに飛んでくれた。結果的によかった」と笑った。

その後も会沢翼捕手の左前打と安部友裕内野手の中犠飛が出て、合計5点。ヤクルト先発のブキャナンに強烈な先制パンチを見舞った。