レア記録達成でCSを引き寄せる。巨人山口俊が26日、川崎市のジャイアンツ球場での全体練習に参加。次戦の28日DeNA戦(東京ドーム)でセーブを記録すると、全12球団セーブとなる。達成すれば江夏(日本ハム)、クルーン(巨人)、サファテ(ソフトバンク)、増井(オリックス)に次ぎ、史上5人目。16年まで在籍した古巣斬りで到達する偉業に「知らなかった。意識はない。目の前の打者を抑えるだけです」と表情を引き締めた。

どんな状況でも力を発揮する。8月下旬にチーム事情で先発から守護神に転向。23日阪神戦で約5年ぶりのセーブを記録し、24日同戦では0-0の延長10回から3イニングをまたいだ。9人で完璧に抑えて引き分けに持ち込み「体の状態は全く問題ない」と疲れも感じていない。試合日程を考慮した特別な起用法も、高橋監督が「とにかく行けるところは行ってもらう。日程も考えながらになると思いますけど」と話すように、イニングまたぎ再決行の可能性もある。それでも山口俊は「行けと言われたら、そこでしっかり投げるだけ」と覚悟は十分。ゲーム差なしで3位に並ぶDeNAとの直接対決は、頼れる新守護神が締める。【桑原幹久】