今季限りでの引退を表明したロッテ根元俊一内野手(35)が27日、本拠地ZOZOマリンで会見に臨んだ。

すっきりした表情で現れた根元は引退の理由について「自分の持ち味はバッティングだと思ってきたんですが、今年、打席の中で自分の思うようなイメージでバッティングができないことがあって。シーズンを通して1軍で試合に出させていただいたんですが1打席1打席の中でそういう風に感じることが多かった。限界なんじゃないかと思いました」と説明した。

ここまで42歳の福浦や、現ヤクルト大松らの背中を追いかけてきたという。先輩たちからは準備の大切さや、好不調に関係なく、1軍にいても2軍にいても変わらず全力でプレーすることを学んだ。「そういう人たちの背中を見てここまでできたのは幸せだなと思います」。

1番の思い出について聞かれると「今年なかなか結果が出せない中で、8月19日の楽天戦で勝ち越しタイムリーを打った時が本当にうれしくて。やっとチームに貢献できたと。あの1打席は一生忘れないと思います」と話した。

会見の最後には、引退についても相談したという福浦から花束を受け取り、集まった報道陣にも深々とおじぎをして会見場を後にした。

根元は花咲徳栄から東北福祉大を経て05年大学・社会人ドラフト3巡目で入団。通算837試合に出場し、打率2割5分、31本塁打、204打点。