中日松坂大輔投手(38)が27日、今季限りでの現役引退を表明したオリックス小谷野栄一外野手(37)とエールを交換した。

小谷野とは、小学生時代から対戦し、中学時代はリトルシニアでチームメート。松坂の西武時代には日本ハムに在籍した小谷野とも対戦している。今年の交流戦でも対決、3打席2打数無安打1四球と打ち取り、通算成績も4打数無安打に抑えた。「電話がかかってきて、もしかしたらと予想しながら電話に出ました。僕からヒットを打てなかったのが心残りと話していた。何とか打ちたかったと言ってましたが、それでも打たせませんけど(笑い)」と、報道陣を笑わせた。しかし、小谷野から松坂には「できるだけ長く投げて欲しい」と、現役を続ける松坂にエールが送られた。

今季は小谷野を含め、村田(BC栃木)、杉内(巨人)、G後藤(DeNA)と4人の松坂世代がユニホームに別れを告げた。「(引退を聞くのは)イヤですね。(みんな)長くプレーしたいとやっている。長くやっていれば、少しずつ(仲間が)減っていくのは寂しい」。松坂は戦友たちがグラウンドを去ることを悲しんだ。テスト入団して、今季は11試合に先発し、6勝4敗、防御率3・74。「ボロボロになるまでやる」決意を口にしてきた松坂。仲間たちの思いを胸に今季最後のマウンドに上がる。【伊東大介】