楽天松井が、1465日ぶりの先発勝利となる今季5勝目を飾った。14年10月5日の日本ハム戦以来となる4年ぶりの先発マウンド。今季途中まで、抑えとしてチームの守護神を任されてきた。「きれいなマウンドは久しぶり」。5回3安打7奪三振無失点の内容でチームの連敗を4で止め「力みすぎず、リラックスした状態で5回は投げたいと思っていた。緊張感あるマウンドだった」と、笑みを浮かべた。

先発勝利は14年9月23日ソフトバンク戦以来だ。13年ドラフト1位として入団後、先発を任され、2年目からは抑えに転向した。今季は節目の100セーブも達成したが、数字以上に苦しんだ1年でもあった。シーズン途中に抑えの座をハーマンに譲り「試合を締めるという重要なポジション。誰にも出来る場所ではない。ベンチからみんなが祝福に来てくれる。先発とは違う喜びがあった」と悔しさを募らせていた。

そんな中で平石監督代行からチャンスをもらい、結果を出した。同代行からは「バランス良く投げていた。本当に良かったと思う」と太鼓判を押された。松井は「まだ点差を考えた投球が出来ていない」と自らを律し、次週の先発登板へ向けて備えた。【栗田尚樹】