虎は頼みのセットアッパー2人が失点し、痛恨の逆転負けでCS圏内が遠ざかった。阪神は今季初めて6番起用した梅野の適時打で1点を勝ち越した直後の7回、2番手能見が右前同点打を献上。8回には3番手桑原が先頭2番ソトに右翼ポール際まで勝ち越しソロを運ばれた。金本監督は「う~ん…疲れもたまってきているだろうし、あとひと踏ん張りしてほしいですね」と気遣うしかなかった。

2度もDeNA側から“アシスト”を受けていた。5回の大山同点2ランは、中堅乙坂が飛球をノーバウンドキャッチしたと決めつけた結果のランニング弾。7回は相手走者の暴走にも助けられ、同点で踏みとどまった。それでも長期連戦の初戦に勝てず、引き分けを挟んで甲子園5連敗。聖地では今季19勝35敗2分けとなり、借金は今季ワーストの12だ。残すは13試合。3位DeNAに3・5ゲーム差、4位巨人にも3ゲーム差。いよいよ崖っぷちとなり、指揮官は「また明日、全力で勝ちに行くだけです」と言葉を絞り出した。