レジェンドが今季最終登板を引退する仲間にささげる。今日28日からの今季本拠地最終カード、阪神3連戦に登板予定の中日松坂が熱い思いを語った。

27日に引退を発表したオリックス小谷野とは、小学生時代から対戦し、中学時代はリトルシニアでチームメート。松坂の西武時代には日本ハムの主軸として対戦し、今年の交流戦でも相まみえた。「電話がかかってきて、もしかしたら(引退かと)と予想しながら電話に出ました。できるだけ長く投げて欲しいと言われた」と打ち明けた。

またこの日、引退会見を行った西武松井の引退にも思いをはせた。西武入団直後のキャンプで食事に誘われてからの付き合い。松井からも引退報告の電話を受けた。「僕の中ではスーパースター、スーパーショートストップです。野手でやり直せるなら、稼頭央さんになりたい。全てが完璧で、何度も助けてもらった」。電話の最後には、「できるだけ長く続けて欲しいと言っていただいた」と明かした。

小谷野を始め、村田(BC栃木)、杉内(巨人)、G後藤(DeNA)と今季だけで4人の松坂世代が引退。あこがれの先輩松井もユニホームを脱ぐ。テスト入団した今季は先発11試合で6勝4敗、防御率3・74。「やめていく選手の分まで頑張って投げていきたい」。そう決意を口にしてきた右腕がまた決意を新たにした。阪神戦は今季3勝をマークしているお得意様。みんなの思いを胸に、18年最後のマウンドで奮闘する。【伊東大介】