西武山川穂高内野手が、先制の46号3ランを放った。

1回1死一、二塁、ソフトバンク先発千賀の2球目、132キロのスライダーをとらえて西武ファンが詰めかける左翼席へ。2日連続の本塁打で、何度も手をたたきながらダイヤモンドを一周した。

しかし守備では、3回無死一塁で、ソフトバンク上林の一ゴロを捕球するも、カバーに入った菊池へ悪送球。失策で無死二、三塁にピンチを広げた。その後3連打で3失点。同点に追いつかれたが、6回に中村の28号2ランで勝利した。

山川は、打撃では第2、3打席が四球。8回の第4打席は、ソフトバンク3番手の加治屋と対戦し、二飛に倒れた。「最後のセカンドフライが頭に残っていて、あれが悔しい。本塁打は(初回で)前のことなので、もう忘れています」と笑いながら振り返った。

それでもチームは本塁打2発で勝利を呼び込んだ。山賊打線が量産するアーチについて「1人で点をとれる。これが僕たちの武器で、点を取る手段の1つ」と話した。

この日の3ランで打点も121に伸ばしたが「優勝してから考えたい。今はそれどころじゃないので。明日(29日)は優勝を意識した中で打ちたい。それができたら、大きく成長できると思う。心も体も、レベルアップできると思う」ときっぱり。本拠地での優勝を、自らのバットで決めるつもりだ。