中日野本圭内野手(34)が魂のヘッドスライディングで現役最後の打席を締めた。

8回裏に代打で登場。高くバウンドした打球は一塁手のグラブに収まった。間に合わないのは明らかだったが、それでも頭からベースに突っ込んだ。気迫のこもったプレーに、森監督は「それしかないだろ、アイツの取りえは。肉離れしてなくて、よかったよ」と指揮官流の表現でねぎらった。引退セレモニーでは、「どんなときでも温かい声援をくださったファンの皆さま、本当に感謝しています」と気持ちを込めた。

◆野本圭(のもと・けい)1984年(昭59)7月7日生まれ、岡山県出身。岡山南-駒大-日通を経て08年ドラフト1位で中日入り。名バイプレーヤーや代打としてチームを支え、10、11年のセ・リーグ連覇に貢献した。180センチ、83キロ。左投げ左打ち。