阪神糸井嘉男外野手(37)が29日、「左肩腱板(けんばん)の部分損傷」で出場選手登録を抹消された。21日広島戦(マツダスタジアム)の8回の守備で、ダイビングキャッチを試みた際に負傷したもよう。その後も治療しながらプレーを続けてきたが、この日、名古屋市内の病院で検査を受け、無念の離脱となった。今後については未定。再登録が可能になるのは9日だが、金本監督は「(残り試合は)ちょっと無理でしょうね。2週間くらい安静にしないと、と言っていたので」と話し、シーズン中の復帰は絶望とみられる。

チームは終盤に入り、故障者が続出。肩肘の蓄積疲労で離脱したメッセンジャーは戦線復帰を果たしたが、代打の切り札である原口が左手小指を骨折し、遊撃のポジションをつかみかけていた北條も「左肩亜脱臼」でグラウンドにいない。救援陣の精神的柱でもある藤川も「右肘痛」を訴えて離脱。阪神が、ますます苦しい状況に立たされた。