ヤクルト由規投手(28)が2日、今季限りでの退団と現役続行を表明した。都内の球団事務所で、来季は契約しないことを通達された。引退ならセレモニーを実施し、球団内にポストを用意する意向も伝えられたが、野球への情熱が首を縦に振らせなかった。「やると決めたからには、しがみついてでも野球をやりたい、という気持ちを伝えさせていただきました。現状では厳しいですけれど、なんとかボロボロになるまで野球をやりたい」。涙で言葉に詰まりながら決意を示した。

現在は右肩痛でノースロー調整中だが、11月13日の12球団合同トライアウト(タマホームスタジアム筑後)参加も視野に状態を上げていく考え。NPB以外も選択肢に入れている。11年の右肩痛、13年の右肩手術、育成契約と苦難を乗り越えてきた最速161キロの剛腕は「本当に長い期間でしたけどヤクルト球団にはお世話になりました」と感謝。会見後には神宮クラブハウスで仲間に別れのあいさつを済ませ、新たな道を歩き始めた。