ソフトバンク本多雄一内野手が引退試合で快足を見せ、球場を沸かせた。

7回無死での第4打席。ファンだけでなく、チームメートもベンチから身を乗り出して見守った。ファウルで粘って7球目、西武武隈のインコースをライナーで右翼線に運んだ。打球が右翼で弾むと、本多は迷わず一塁ベースを蹴った。大きくなる歓声。さらに二塁も蹴って三塁へ。送球よりやや早く、三塁ベースに到達し三塁打とすると、この日一番の拍手が送られた。

7回の攻撃を終え、本多がベンチに戻ると監督、コーチ、チームメートが総出で出迎えハイタッチの嵐。8回の守備に就くときも、右翼席から「いいぞ! いいぞ! 本多」のコールで祝福された。