次期オーナー就任が決まっている阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)が、矢野新監督の誕生を喜んだ。電鉄本社で取材に応じ「(報告を)聞きました。本当に金本前監督の後にふさわしい人に受けていただけて、本当にこれでタイガースもいい方向でやっていけるなと」と柔らかい表情で言葉をつないだ。

候補が一本化されて以降も現場にすべてを託し、報告を待つスタンスを貫いた。ただそのなかでも「我々は待っている」とラブコールを送るほど、矢野監督の評価は一貫して高かった。「超変革」を掲げて改革に取り組んだ金本前監督の意志も継げる存在で「今までの体制の続きで。今までずっと金本さんと同じ方向を向いてやってこられて」と、あらためて説明した。

金本監督が辞任を表明してから4日。現場の長が決まり、新体制が始まる。「これでスタートを切るということですからね。もちろん、矢野さんは身の引き締まる思いで、これからどうしようと一生懸命に考えておられると思います。こちらも当然、身の引き締まる思いですよね。新しい体制のなかで」とうなずいた。矢野新監督との直接の会談も、近く行われるものとみられる。