阪神矢野燿大新監督(49)が18日、大阪市内のホテルで就任会見に臨み、1年目での来季優勝を誓った。

「もちろん勝負やん。勝負に行くよ。3年後に優勝なんてみじんも思っていない。来年優勝を狙うしファンを喜ばせるのに3位でいいことはない」

続投が既定路線だった金本前監督が11日に辞任を表明し、15日に就任を受諾したばかり。今季は01年以来、17年ぶり最下位に終わり、再建への覚悟がにじむ。

「03年が俺のなかでの理想。みんながヒーローになって、逆転もあって。コイツら何するんやろ、どんな試合すんねんとか…。03年はそういうのが多かった」

18年ぶりにリーグ制覇した03年当時の星野監督は1月に急逝した。天国に向かって「覚悟を決めました。精いっぱいやってきます」と伝えた。

「(今年は)歯車がうまくいかなくて勝てない年になったけど、チームとして後退しているとは思わない。みんなが力を出したら、全然、優勝は可能。僕は前に向いたプレーが好き」。屈辱の最下位から、前のめりで栄光を目指す。