「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が今日25日に開催される。

あえての右手で、幸運をたぐり寄せる。楽天石井GMが24日、ドラフト会議で競合となった場合、右手でくじを引くことを明かした。都内ホテルで行われたスカウト会議に出席後「自分の場合は左では結構、運を使い果たしたと思うので。右で行きます」と日米通算182勝をマークした左を封印する考えを明かし、笑いを誘った。

その目線の先にいるのは、大阪桐蔭・根尾(3年)とみられる。石井GMは「まだ決まっていませんよ」と指名選手の公表は避けたが、「一にも、二にも、十二にも野手。たとえ競合で外したからといって、投手に変えるのではなく、そこは野手でブレたくない」と話した。前日23日の同会議では、根尾を含めた野手3人を1位の最終候補にリストアップした。「誰でもいいです。どの選手が来てもいい」と独特な言い回しでにおわせた。

さらに「楽天は高校生でしょ」と過去に松井、オコエら高校生を1位指名した球団の歴史を引き合いに出す“石井節”で、けむに巻いた。チームの課題は正遊撃手。その候補として根尾が筆頭のようだ。他球団との競合も覚悟の上、まだ運を使っていない!? 右手で引き当てる。【栗田尚樹】