桐陽(静岡)からも初のプロ野球選手誕生だ。同校OBで新日鉄住金鹿島の大貫晋一投手(24)が、DeNAに3位で指名された。高1夏からメンバー入りし、高3夏はエースとして県8強に貢献。一報を聞いた桐陽の柴田泰之監督(53)は、大いに喜んだ。

「当時は体の線が細く、(プロ入りは)想像できなかった。大学、社会人と高いレベルに身を置いた、本人の努力のたまものです。学校の誇り。ボールを磨き、1年でも長くプロの世界で活躍してほしいです」

ムダのないフォームから繰り出す最速148キロの直球とツーシーム、スプリットを武器にしている。今春は、侍ジャパン社会人代表選考合宿に参加。7月の都市対抗野球では、1回戦の日本新薬(京都市)戦で、11奪三振完投勝利を挙げた。【古地真隆】

◆大貫晋一(おおぬき・しんいち)1994年(平6)2月3日、横浜市生まれ。桐陽、日体大を経て新日鉄住金鹿島でプレー。1年目から公式戦に出場。桐陽時代は、3年夏の8強入りに貢献した。最速148キロの直球が魅力。右投げ右打ち。181センチ、75キロ。