連覇を狙うソフトバンクが「地の利」を生かして、34年ぶり4度目の日本一を目指す広島を下し今シリーズ初勝利を挙げ1勝1敗1分けのタイに持ち込んだ。

壮絶な打ち合いを制した。ソフトバンクは0-0で迎えた4回、1死から柳田、デスパイネが連続四球。続く中村晃が右前に適時打を放ち1点を先制すると2死後、今宮の左前適時打で1点を加えた。

広島は5回、安部の本塁打で1点差に迫るがソフトバンクはその裏に守備の乱れなどで2点を追加。広島は6回に鈴木誠也の本塁打と会沢の適時打で再び1点差としたが、ソフトバンクはその裏に柳田の適時打とデスパイネの3ランで突き放し、7回にも高谷の本塁打で1点を加えた。

6点差とされた広島はそれでもあきらめない。8回、鈴木のこの日2本目となるソロ本塁打と、安部のこちらもこの日2本目となる満塁本塁打で三たび1点差に。驚異的な粘りを見せたが、あと1歩届かなかった。

ソフトバンクは本拠地で11年に中日との第6戦で敗れたのを最後に、日本シリーズプロ野球最多タイ連勝記録となる10連勝。それ以前にも日本シリーズ史上唯一、7戦全てが本拠地チーム勝利で決着した03年の阪神との「内弁慶シリーズ」も制するなど、ヤフオクドームで部類の強さを誇っている。

息を吹き返したソフトバンク。「庭」での戦いは第5戦まで行われる。