目指すは「男前2世」だ。阪神育成ドラフト1位のBC福井・片山雄哉捕手(24)が30日、福井市内の福井新聞社で佐野統括スカウトらから指名あいさつを受けた。今季BCリーグで打率3割3分、14本塁打、18盗塁をマークした攻撃型捕手。16年には阪神から出向した藤井1軍バッテリーコーチに指導を受けて、状況を読む力の重要性を学んだ。

「『男前2世』と言われるように。その中でも僕のカラーを出していきたい。打てて守れるだけじゃなく、走れる捕手を目指していきたい。(育成から)はい上がって、BCリーグ出身でもやれるのを証明したい」

今年7月25日の阪神2軍との練習試合では、快足江越の盗塁も阻止するなど強肩強打が売り。担当の熊野スカウトは「まず打てるところが一番。プロに入ってまだまだ伸びる。これだけバットを振れる捕手が少ないのもあって、十分うちの捕手陣と勝負できるんじゃないか」と期待を込めた。

◆片山雄哉(かたやま・ゆうや)1994年(平6)6月18日、愛知・安城市生まれ。桜町小3年から横山北ソフトボールでソフトボールを始める。安城南中では軟式野球部に所属し捕手。刈谷工では甲子園出場なし。至学館大短期大学部を中退し、15年にBC福井入団。今季は出場64試合で打率3割3分、14本塁打、62打点、18盗塁。177センチ、83キロ。右投げ左打ち。