FA権の行使を検討している広島丸佳浩外野手(29)が5日、球団の熱意を喜んだ。4日に、松田オーナーがFA宣言した上での残留を認める発言をしたことに「ありがたいです。そう言ってもらっているので当然そういうやり方も選択肢の1つとしてある」と語った。FA残留を認めるのは広島では例外的。すでに4年の大型契約の提示も受けているもようだ。

FA申請が始まった5日は球団との交渉や書類の提出はしなかった。自主練習のためマツダスタジアムを訪れた。日本シリーズ終了からまだ2日だが、バットも握ったとみられる。2年連続のリーグMVP候補はまず権利行使するか否かの判断を慎重に下す。

「ゆっくり考えます。自分の考えがまとまったらですね。それがいつになるかはまだ分かりません。あんまりまとまっていないです。悩み抜くというわけではない。しっかり考えるということです」と急がず期限を有効に使う考えだ。

同じく今季国内FA権を取得した松山も、球場で練習。「まだ何もないです。ちゃんと考えて結論を出したい」と話し、今週中にも球団と話し合いを持つことを明かした。