おかわり君は“生涯西武”を貫く。西武は8日、中村剛也内野手(35)が保有する海外FA権を行使した上で残留すると発表した。飯田常務は「本人が、これからもライオンズでプレーしたいということ。書類の手続きは協約に基づいて進めていきます」と説明。来季は1年契約となる見込みだ。中村は球団を通じ「これからもライオンズのユニホームを着てプレーしたいという思いで、海外FA権を行使して残留することを決めました。ファンの応援を力に来季以降も1本でも多くホームランを打ちたいです。そして、今年達成できなかった日本一の喜びを必ずこのチームで味わいたいです」とコメントした。

来年8月で36歳を迎える。もちろん、1年でも長く現役を続けるつもりだが、FA権を再取得するのは最短で39歳となる22年。今回の宣言残留は、事実上の「生涯ライオンズ宣言」と言える。今季は春先に絶不調に陥り、故障で2軍も経験。4月には現役引退も頭をよぎった。だが、7月以降に打棒復活。リーグ優勝に貢献した。西武の顔として、来年こそ日本一の頂に登る。【古川真弥】