巨人鍬原拓也投手(22)が“ニュー・ジェネレーション”を狙う。宮崎秋季キャンプの11日、原監督の熱視線を受けながらブルペンで投げ込んだ。直球中心で習得中のカットボールも披露。同監督を「抑えをやったら面白いかもな」とうならせ、近未来像を描かせた。鍬原も「先発とは違う緊張感がある。可能性を広げる意味でもやってみたい」と気合十分だ。

新たな可能性もうっすら見えてきた。今秋は3日韓国・ハンファとの練習試合でプロ初の9回を任され、8日MLB選抜戦でも9回にマウンドに上がった。いずれも3者凡退に仕留め、猛アピールを継続している。原監督に「ポジションはまだ先の話。まずは1軍。言葉としては『挑戦状を持って春には来られるでしょう』と。ジャイアンツのニュー・ジェネレーションだな」と期待感も抱かせた。

鍛錬の秋を2年目への足がかりにする。今季は5月に1軍初登板初先発でデビュー。6月のソフトバンク戦でプロ初勝利をマークするも安定感を欠き、6試合の登板で1勝に終わった。同学年には通算100セーブ到達の楽天松井もいる。「可能性を感じてもらえているから声をかけてもらえるのだと思う。リリーフを任されるのであれば、抑えを目指したい」。ドラ1右腕が次世代の筆頭を目指す。【桑原幹久】