フリーエージェント(FA)宣言選手が14日、日本野球機構(NPB)から公示された。

有資格者91選手のうち、国内移籍のみ可能な国内FA権を行使したのは広島丸佳浩外野手(29)西武浅村栄斗内野手(28)オリックス西勇輝投手(28)の3選手。

丸は昨年のリーグMVPで、今季は打率3割6厘、39本塁打、97打点でリーグ3連覇した打線をけん引した。今季推定年俸は2億1000万円で、年俸ランクはA(球団内順位1~3位)とみられる。

浅村は強力打線で主軸となり、西武の10年ぶりリーグ優勝の立役者となった。今季は打率3割1分、32本塁打、127打点。2度目の打点王を獲得した。今季推定年俸は2億1000万円で、年俸ランクはB(球団内順位4~10位)とみられる。

西はプロ10年間で5度の2ケタ勝利と、安定感抜群の右腕。今季は25試合に登板し、10勝13敗、防御率3・60だった。今季推定年俸は1億2000万円で、年俸ランクはBとみられる。

年俸ランクがAかBの場合、旧所属球団は人的補償、金銭補償を求めることができる。AとBでは補償金額が異なる。

国外球団とも交渉できる海外FA権を行使したのは西武炭谷銀仁朗捕手(31)西武中村剛也内野手(35)の2選手。炭谷は今季47試合に出場し、打率2割4分8厘、0本塁打、9打点。強肩を生かした守備力には定評がある。中村は西武に残留することを表明している。

交渉は15日に解禁となる。