DeNA今永昇太投手(25)が、大幅ダウンから巻き返す。18日、横浜市内の球団事務所で契約更改し、年俸8400万円から20%以上ダウンする6700万円(金額は推定)でサインした。4勝11敗、防御率6・80はいずれも過去ワースト。昨季は11勝挙げ、期待が大きかっただけに「1番は苦しかったというのが率直な感想。プロ野球選手として恥ずかしい日々をずっと過ごしてしまった」という苦難の1年だった。

左肩痛で開幕から出遅れると、復帰後も振るわず後半戦は中継ぎへ配置転換された。再起を誓い、自ら異国にいばらの道を求める。オフはオーストラリアン・ベースボールリーグのキャンベラ・キャバルリーでプレー。「新しい環境で苦労をすると思う。言葉が通じない中で積極的に動きたい」と今日19日に出発する。

すでにチーム付き英語教師のブライアン氏の授業を受講した。国吉、三上、青柳との共同生活では自炊洗濯は必須。国際免許証を取得し、自ら運転もする。スーツケースには「サトウのごはん」を詰め込んだ。「帰ってきたとき良かったと思えるようにしたい。野球でも人間的にも大きくなりたい」と、武者修行に向かう。【栗田成芳】