DeNAからドラフト3位指名された桐陽高(静岡)出身の大貫晋一投手(24=新日鉄住金鹿島)が19日、母校を訪問した。同校から初めて誕生したプロ野球選手を学校関係者も温かく歓迎。杉山盛雄理事長(60)や野球部の柴田泰之監督(53)らと談笑した大貫は「1年間ローテーションを守れる先発投手になりたいです」と意気込みを口にした。

高校3年時の夏はエースとして同校を18年ぶりの8強に導いた。卒業後は日体大へ進学。しかし、2年時の13年に高校時代に痛めた右肘痛が再発し、トミー・ジョン手術に踏み切った。1年以上のリハビリを経て挑んだ社会人では「3年間野球に集中して、プロを目指そう」と決意。昨年の都市対抗野球北関東予選での好投がスカウトの目に留まり、プロへの道を切り開いた。

15日には仮契約を行い、背番号は「16」に決定。DeNAは先発左腕が多い一方で、右腕が手薄な状況なだけに即戦力として期待されている。最速148キロの右腕は「チャンスだと思うので、1年目から頑張りたい。自分の活躍で桐陽の名前を全国に広めたいです」と決意を新たにした。【河合萌彦】

◆大貫晋一(おおぬき・しんいち)1994年(平6)2月3日、神奈川県横浜市生まれ。桐陽、日体大を経て、新日鉄住金鹿島に入社。今年11月の社会人日本選手権で2完投し、初の4強入りに貢献。181センチ、75キロ。右投げ右打ち。血液型AB。