西武からドラフト6位指名を受けたセガサミー・森脇亮介投手(26)が20日、新宿プリンスホテルで球団と入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸1000万円で合意した。

2児の父は「プロの世界の第1歩。何年、野球が出来るか分かりませんが、1日、1日、今日からは、さらに意識高くやっていきたい」と気持ちを高ぶらせた。

フォークが持ち味の最速152キロ右腕は「フォークだけでは抑えられない。直球ありき。直球の精度、球の強さを向上させられればと思います」と誓った。

もうひとつの持ち味が、投球フォームだ。左足を上げた後、踏み出して着地するまでの時間を長めに取っている。社会人になって身につけた。「打者どうこうよりも、自分のボールを投げるリズム、姿勢を正す意味で、1回、確認する」狙いだった。投げ急がないようにする意識が、結果的に独特の間を生み、1拍遅れてボールがくる。打者にはタイミングが取りづらい。「タイミングのずらし方は社会人で学んだこと。タイミングが合っていないと、打者は打つのは難しい」と効果てきめんだった。

ドジャース前田健太を目標に挙げた。「先発の時も、中継ぎの時も、結果を出されている。僕も任された役割を果たしたい」。社会人でも先発、中継ぎと両方を担った自分と重ね合わせた。

プロ入りに際し、父・尚志さん(70)から金言を授かった。

「プロに入るのがゴールじゃない。入って、活躍して、引退するのがゴールだ。それまで気を抜かずに頑張れ」

元高校教師の父の言葉に「ライオンズの何番と言ったら森脇というイメージを持ってもらえる選手になって引退したい」と未来図を描いた。(金額は推定)