エースナンバーにふさわしい投手になる。日本ハムのドラフト1位、金足農・吉田輝星投手(17)が23日、札幌市内で新入団選手発表の会見に臨んだ。背番号は投手では11~16年の斎藤以来となる「18」に決まり、「チームを代表して大事な試合で勝てる投手というイメージがある」と受け止めた。23年開場予定の新球場について聞かれると「初めての試合で先発を任されるピッチャーになりたい」と、堂々と新球場の開幕投手に名乗りを上げた。

目標の選手には投手ではなく、今季の主将を務めた中田を挙げた。「チームを引っ張る人間になりたい。主将で、見ててもかっこいいなと思う。気迫出してるシーンなど見習っていきたい」と言った。投手と野手の違いはあるが、チームの全てを背負う大黒柱になることを思い描いた。

会見の3時間ほど前には「さっぽろ羊ケ丘展望台」を訪れ、「少年よ、大志を抱け」の名言で知られるクラーク博士像の台座に「大志の誓い」を投かんした。「日々進化して日本一の投手になる。野球だけでなく人間としても成長する」。プロ野球選手として目指す姿を、北海道開拓の父と呼ばれる偉大な先人に決意として示した。本拠地の札幌ドームも見学し「すぐにでも活躍できるイメージを持っていかないといけない」と覚悟も固まった。「日本一を達成した時にその中で投げていたい。そのために日本一のストレートを投げられるようになりたい」。チームの中心で輝く星になる。【山崎純一】