中日小笠原慎之介投手(21)が24日、契約更改交渉に臨み、現状維持の推定2100万円でサインした。

今季は自身プロ入り初、球団史上最年少の開幕投手を務め、17試合に登板。5勝6敗、防御率4・11の成績を残した。

7月28日の巨人戦(東京ドーム)では、東海大相模の先輩菅野と投げ合い、プロ初完封をマーク。しかし2度の出場選手登録抹消も経験。シーズン終盤には、プロ入り2度目となる内視鏡での左肘遊離体除去術と左肘頭形成術を受けた。

「シーズンを通してできなかった。勝ち星に恵まれなかった。納得していないから、来シーズンにぶつけたい。開幕投手はいい経験になった。(肘の回復は)順調だが、焦らずにやりたい。間に合いそうなら開幕投手をやりたいが、来年は1年間投げることを最低ラインにする。(2年連続)5勝で止まっている。来年は倍、3倍にしたい」。来週からはキャッチボールを再開する。

「今年は松坂さんや吉見さんを見てきた。(引退した)岩瀬さんの姿も目に焼き付いている。(先輩たちには)いろいろ教えてもらった。(来年は)恩返しがしたい」。甲子園V腕としてドラフト1位で入団してから来季が4年目。先輩たちの金言を胸に、来季は自己最高成績、2桁勝利を目指す。