日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が26日、北海道・苫小牧市内で選手会納会ゴルフコンペに初参加した。長距離砲らしくドライバーは300ヤード超えのビッグショットも披露したが、全体的に苦戦。グロス161、ハンディ69・6、ネット91・4で参加71人中68位。OB、池ポチャ連発のほろ苦いゴルフデビューとなった。

約6時間の人生初ラウンドは、途方に暮れるほど長く感じた。清宮は18ホールを終えると少しホッとしていた。「終わるのかなと思った。苦戦すると思っていたけど、終わって良かった」。何度打っても思い通りにいかなかった。「池はボンボン…。全部痛恨でした」。OB、池ポチャは連発。10打以上かかったホールも数知れず。「イメージ通りです。このくらい下手だと。野球とは全然違います」。お手上げだった。

生粋のホームランアーチストらしい、ビッグショットも披露した。ドライバー飛距離を争うドラコンホールに設定されていたパー4の6番で魅了した。本職と同じく左打ちから放たれたティーショットは、300ヤード以上を記録した。「たまたまです」と照れたが、3番ホールから3連続で10打以上をたたいていただけに、うっぷんを晴らすような豪快ショット。

6番ホールでは、この日のベストショットも飛びだした。思い切り飛ばした第1打はラフへ打ち込んだ。そこからリカバリーし、7打目でグリーンの外側からパターを選択して見事にカップイン。「あのチップイントリプルボギーです」と、思い返しても笑みがこぼれるほど、心が躍った。

事前に、慶大ゴルフ部で主将だった母幸世さんにも指導を受けていた。この日の結果は「しんみりと伝えます」と苦笑い。野球とゴルフの共通点も問われた。「飛んだら気持ちいい」。ゴルフの楽しさも、母に報告できそうだ。【木下大輔】