大満足の約3・7倍更改だ。ロッテ井上がZOZOマリンで契約更改交渉に臨み、270%増、3650万円アップの年俸5000万円でサインした。4番に定着した飛躍の1年の査定に「えっ、こんなにもらっていいの? と思った」と笑みをこぼした。

6月にへんとう炎で離脱した以外133試合に出場。打率2割9分2厘、24本塁打、99打点といずれもキャリアハイの成績を残した。林球団本部長は「待望の和製大砲。30本打ってくれたら」と球団史上、日本選手では86年の落合博満氏以来となるシーズン30発を期待。達成すれば92年の本拠地移転後は初となる。

来季ZOZOマリンは改修で外野フェンスが最大4メートル前に出る。「実際に見てみないと」と井上は会見後、スーツ姿のまま工事現場へ直行。「今までのフェンス直撃打がホームランになる。今年と同じようにやれれば次の大台に乗れるかもしれない」と30本塁打、100打点に手応えを得た。

1年で意識は「試合に出たい」から「勝つための4番になりたい」へと変わった。「4番はチームの顔。日本一の4番になれるよう自分の役割を果たす」と6年目への決意は強い。チームが獲得を目指している、広島からFA宣言した丸とは同い年。広島出身でもあり「同年代なので、来ることがあれば仲良くしたい」と歓迎した。(金額は推定)【鎌田良美】