DeNA山崎康晃投手が初の個人タイトルとなる「最多セーブ投手賞」を獲得し、授賞式に臨んだ。壇上では「念願でした」としみじみ言うと「たくさんのセーブ機会をつくってくれた仲間に感謝です」と話した。

セーブ数はルーキーイヤーに並ぶ37。勝敗も2勝4敗でまったく同じだった。「この負けをどこか1つでも減らすことができたんじゃないかと、力不足の部分を感じます」とさらなる高みを目指すからこそ、反省が口を突いた。

プロ4年目。毎年のように目標に掲げていたタイトルにようやく手が届いた。必勝祈願の絵馬だけでなく、サイン色紙に自ら書き記していた。「家に色紙を置いて、実家に帰ったときに確認していた。明確にしていた目標だった」。そのトロフィーの重みも「新人王のときとは、また違う。忘れないようにしたい」と何度もかみしめた。

明確な目標までの過程にある課題も明確に分かっている。「夏場の苦しい時期に、仲間に支えられて挙げたセーブというのは、また力のなさを痛感する。夏場にもっと強くなって、絶対的守護神になるために、オフからしっかり準備したい」と、気を引き締めた。