浅村先生、教えて下さい! 仙台育英出身、高卒1年目の楽天西巻賢二内野手(19)が29日、仙台市内の球団事務所で初の契約更改交渉に臨んだ。25試合に出場したルーキーイヤーの今季は初安打、初打点もマーク。本塁打こそ出なかったが、打率2割4分7厘と安定した数字を残し、80万円増の580万円でサイン。「大きいテレビは買えるんじゃないですか」と評価に対して、喜びを口にした。

来季は同じ内野に、西武から浅村がFA加入する。西巻にとっては、憧れの1人。「小学校の時に浅村さんが、大阪桐蔭で優勝した姿をテレビで見ていた。本当に一ファンという感じ。まさか、一緒にできるとは思っていなかった」と驚きを隠せない様子。「守備も打撃もすごい。今まではテレビや生で見るだけだったけど、どうしてあれだけ、迷いなくバットを振れるのか直接聞いてみたい」と“弟子入り”する覚悟だ。

生きた教材に少しでも近づくため、時間を無駄にしない。オフは地元・福島でのトレーニングも予定している。テーマは、けがをしない体作り。「寮では栄養面でバランスの取れた食事だったけど、実家でも、そういうメニューを作ってもらえるように。お母さんに野菜をお願いします」と“寮飯”を継続する。「昔はあまり野菜を食べてこなかったので。食事から気を使っていきたい」。浅村先生の下で、さらなる飛躍を目指す。【栗田尚樹】(金額は推定)