来季から1軍バッテリーコーチ兼任となった日本ハム鶴岡慎也捕手(37)は“甲斐超え捕手”の育成を目指す。

29日、札幌市内の球団事務所で2倍増の推定年俸6000万円で契約を更改。昨季までソフトバンクで同僚だった甲斐拓也捕手(26)に劣らない捕手を育てるとともに、自身も「若い選手の高い壁でいられるようにいつまでも頑張りたい」と、第一線で活躍する決意を口にした。

昨オフにソフトバンクからFA移籍。5年ぶりに古巣に戻るや否や、チーム最多89試合でマスクを被った。「FAの時点で、まだやれる自信はあった」と言うが、終盤は「もう一踏ん張りできなくて悔しかった」と体の衰えを痛感。それでも、まだまだ23歳の石川亮、22歳清水に負けるつもりはない。

来季は指導者としてもスタートを切ることになった。今年はポストシーズンで、甲斐が大ブレーク。「甲斐や森(西武)。あいつらに勝てるだけの捕手を育てないと、チームとして勝負できない」と危機感を募らせる一方で「匹敵する捕手はいる。必ず追い越してくれると思っている。まぁ、まだまだ、僕も負けないけどね」と、若者たちに宣戦布告した。【中島宙恵】