ロメロには負けられない。中日大野雄大投手(30)が4日、ナゴヤ球場で新外国人エンニー・ロメロ投手(27)にライバル心を燃やした。

この日、ナゴヤ球場での自主練習に姿を見せた大野雄は、熱く語った。前日3日に、退団するガルシアに代わる新外国人ロメロ獲得を発表した中日。大野雄も報道を確認し、情報を仕入れていた。

「(ガルシアは)13勝していたのでチームにとっては痛い。個人的にはライバルが減るのでチャンス。(ロメロは)未知数だけど、森さん(前監督=現SD)が取ってきた選手は活躍する選手が多い。ライバルになる存在、自分も負けないようにしたい」と、同じ左腕の先発候補助っ人に対抗心を燃やした。

大野雄は13年から3年連続2ケタ勝利を挙げ、16年から2年連続開幕投手も務めた。しかし今季は開幕1軍を逃した上に、6試合しか登板できず、0勝3敗、防御率8・56に終わった。11月25日の契約更改では、限度額いっぱいの25%ダウンを飲み、6000万円(金額は推定)でサイン。「暗い顔より、来年に向けてスタートを切った自分を見せたかった」と、悔しさを押し殺し、更改後の会見では笑顔を見せた。

「来年は早めにブルペンに入りたい。沖縄には1週間くらい早く入って、捕手を座らせて投げたい」。与田新政権の来春キャンプは第1クールに紅白戦を実施予定。1月中旬から沖縄に入り、体を作る。プロ9年目を迎える左腕。1月から全開で、打倒新助っ人左腕を胸に復活へ挑む。