西武榎田大樹投手(32)が4日、メットライフドームで契約更改交渉を行い、2800万円アップの年俸5500万円でサインした。

開幕直前に阪神からトレード移籍で加入し、自身初の2ケタ勝利となる11勝をマーク。「すごく充実した1年を送れた。阪神で去年1年間2軍にいて(来年は)こういう1年を送れたらなというのを現実にできた」と笑顔で話した。球団からも「文句なしというか、1年間やってくれたことはすごく良かったと言っていただきました」と高い評価を得た。

「正直、阪神にいる時から何かを変えようと思っていた中でのトレードだった。僕の中では、今年の頭からできるんじゃないかという気持ちがあった」と振り返る。その上で古巣での7年間との違いについては「これが阪神だったらどうなのかというところは僕自身も(考えるところ)。これくらいやれたのかもしれないし、もしかしたら、やれなかったのかもしれないし。フィットしたというよりは、ルーキーで阪神に入った時の形を取り戻せたのかなという思いではあります」と冷静に分析した。

100イニングを超える投球回も初めてだったが「(きつかったのはキャンプ地である)南郷の階段くらいです」と、さわやかに笑う。エース菊池の大リーグ挑戦で、左の先発としてかかる期待は確実に大きくなる。「(菊池)雄星も抜けますし、僕以上に投げてくれる投手が出てこないと苦しくなる。僕は今年と変わらず、5番目、6番目のところで投げていければいいのかな、と。1年間やれたことに慢心せず、同じように淡々と投げていければと思います」と謙虚に誓った。(金額は推定)