渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(92)が10日、巨人原監督の「野球殿堂入りを祝う会」に出席した。8月中旬に頸椎(けいつい)の一部を骨折し入院したが、11月中旬には病院から出社できるまでに回復し、入院後初めて公の場に出た。

最前列のテーブルで壇上の同監督から「今回は渡辺主筆から命を受けておりませんが、山口オーナーから『これは主筆と同意見である』ということを伝え聞いた時、これは頑張ろうと思いました」とあいさつされると、右手を上げて応えた。その後は「おめでとう」と言葉を掛け、握手した。

同席した王ソフトバンク球団会長に約4カ月の入院生活で足腰が少し弱くなったことなども説明。あいさつに来た出席者には「死亡説が流されたから来た」とジョークも飛ばしたという。開始約1時間半で中座したが、歩いて会場を出て、入院先の病院に戻った。