ヤクルトの井野卓捕手(35)が12日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、700万円アップの1600万円でサインした。

プロ13年目の今季は、自己最多の47試合に出場。08年の楽天時代の23試合を大幅に上回った井野は、苦笑しながら「今までキャリアはなかったので…」と謙遜しつつも「47試合でキャリアハイです。チームも2位に行けましたし、充実したシーズンでした」とすっきりした表情だった。

「与えられたチャンスの中で、出場した試合では勝ちの方が多かったので、来季も増やしていければいいと思います」。さらに後半戦での出場数が増えたことは自信になった様子で「後半戦は半分くらい出させてもらいましたが、ケガもなく、それは良かったと思います。課題は打撃で、もっと打ってチームに貢献したいです。僅差のビハインドでも、終了までマスクをかぶって、打席に立たせてももらえるような成績を残したい」とし、リード面に加え、打撃でも存在感を見せたいという向上心を強調した。(金額は推定)