西武のドラ1ルーキーが、びっくり仰天の特技を披露した。

新入団選手発表会が13日、埼玉・所沢で行われ、昨秋ドラフトで指名された10選手がファンにお披露目された。

会場がどよめいたのは、代表質問で、野球以外の特技を聞かれた時だ。

ドラフト1位の日体大・松本航投手(22)は「指の関節を外せることです。片手で拍手できます。指が柔らかいんで。でも、気持ち悪い。見せた方がいいですか?」と、おそるおそる切り出した。

両手をもぞもぞさせると、右手中指が第2関節から小指方向にぐにゃり。90度以上、あり得ない形に曲がった。さらに、右手だけでぱちぱち。関節が外れた指が他の指に当たり、片手で音を鳴らした。想定外の出来事に、ファンからはどよめきが起きた。

関節の柔らかさは「生まれ持ったもの」だという。指が手の甲側にもぐにゃっと曲がるため、「人より、球持ちはいい」という利点がある。ただ、関節が外れることは「野球に役立つことはないです。外して投げるわけじゃないんで。外したら、力が入らない」と苦笑いだった。関節を外してシンカーを試してみたが、うまくいかなかった。

まさかの特技が判明したが、最速155キロで、即戦力右腕の期待は高い。菊池も新人からつけた背番号「17」を手にし、「素晴らしい選手がつけていた番号ですが、ライオンズの17は松本と言われるように頑張りたい」と意気込んだ。

辻監督も「(先発ローテの)一角に入って欲しい。開幕から入ってもらいたいと思う」と期待した。なお、特技については「(関節が)柔らかい。器用なのかも」と笑っていた。