オリックスからFA(フリーエージェント)宣言し、阪神に移籍した西勇輝投手(28)が14日午後、大阪市内のホテルで入団会見を行った。

「(入団が決まり)ホッとしています。自分が1番合っている球団が阪神だと思ったので、阪神に決めました。たくさんのファンが熱く応援してくれるので、それに後押しされてみたいなと思いました。(投球で)甲子園を熱くできればなと思います」

背番号は「16」。7日に大阪市内で行われた阪神との3度目の交渉で「阪神タイガースにお世話になることを決めました」と入団の意思を伝え、阪神移籍が正式に決まっていた。

タイガースの印象は「中継ぎが強い。7、8、9回に入れば点が取れないイメージがあった。そこに自分も(先発として)ピースとして加われたらなと思います」と語った。

西が、虎の悩みを解決する。今季はシーズンを通して活躍した投手がいなかったことが、最下位転落の一因となった。大黒柱のメッセンジャーは11勝を挙げたが、8月中旬から8試合白星なしで閉幕。日本人では岩貞と小野の7勝が最多で、日本人投手の2桁勝利はいなかった。

矢野監督は会見で「たくさんの球団が興味を持っていた投手。(阪神に)来てくれてホッとしている。全てにおいて、レベルの高いピッチャー。緩急を使えるのが大きい。自分も受けてみたい」と評価した。

通算74勝、5度の2桁勝利を誇る右腕がタテジマに袖を通すことは大きい。西が、01年以来17年ぶり最下位に沈んだ虎を、浮上させるキーマンとなる。