今季限りでソフトバンクを退団した摂津正投手(36)が来季以降の現役続行を目指し、「吉報」を待つ日々を送っている。11月4日に「退団」が発表されて以来、12球団トライアウトを受験せず、他球団からのオファーを待ったが、現時点で声はかかっていない。20日、摂津は「まだ現役でやりたい気持ちがあるし、11月はずっとトレーニングをやっていました」と話した。退団後も福岡市近郊を中心に練習に励んできた。

08年にドラフト5位でホークスに入団。プロ1年目は中継ぎとして、70試合に登板。5勝2敗、34ホールドの成績を残し、新人王を獲得。2年目も71試合に登板するなどフル回転し、ソフトバンク参入後、初優勝に貢献。3年目から先発に転向し5年連続2ケタ勝利を達成。12年には17勝で沢村賞も受賞。まさに常勝ホークスの立役者として活躍してきた。ここ3年は登板機会に恵まれず、計4勝に終わったものの、今季は5月22日の西武戦(ヤフオクドーム)で618日ぶりに復活の白星をマーク。チームの連敗を「4」で止めるなど窮地を救った。6月13日の巨人戦(ヤフオクドーム)でも2勝目を挙げた。

ホークスとの4年契約が終了。ユニホームを脱ぐことになったもののマウンドへの思いは消えていない。「まだヒジ、肩も大丈夫ですし、とにかく今は(オファーを)待つしかないです」と話していた。