西武中塚駿太投手(23)が、松井稼頭央2軍監督(43)の金言を胸にリリーフ陣の一角を狙う。

23日、駒月仁人捕手(25)とともに埼玉県内で「クリスマス献血キャンペーン2018」に参加。トークショーやサイン入りグッズがもらえるビンゴ大会などで集まったファンとも交流しながら、献血への協力を呼びかけた。

2年目の今季はA班(1軍)キャンプスタートだったが、オープン戦前に2軍落ち。1軍登板は、4月の2試合のみにとどまった。昨年11月にオーストラリアのウインターリーグに参加し、確かな手応えをつかんだはずだった。「でも、シーズンは自分の思い通りに進まなくて。ずっと『こんなはずじゃなかったのになあ…』と思いながらやっていました」と唇をかむ。

秋季キャンプで新たに就任した松井2軍監督から、打者目線で投球フォームの助言をもらったという。「150キロを投げる投手はいっぱいいる中で、自分は特に、150を投げても打たれるんです。空振りとかが少ない。それについて『打者からしたら見やすい』『怖くないから向かっていける』と。ちょっとしたタイミング、体の使い方だと思うんですけど、打者に踏み込ませないイメージで取り組んでいます」と課題意識が明確になった。

前週17日に帰国するまで台湾のウインターリーグに参加。優勝したイースタン選抜にあって10試合で防御率1・64を記録しても「3者凡退で抑えられたのが1試合。毎回、ランナーを出したりしていたので」と表情を引き締める。今オフに寮を出て、初の1人暮らしを始めた。「2年間、何もやっていない。新しい人もドンドン入ってくる。のんびりできる世界じゃない。(渡辺)SDも『後ろのピッチャーが(必要)』と言っていたので、そこに入り込んでいければ」。危機感をにじませ、語気を強めた。