母の前で投げたい。中日のドラフト2位、東洋大・梅津晃大投手(22)が24日、埼玉県川越市の野球部合宿所を退寮し、実家のある仙台市に戻った。

ドラフト直前に母明美さんが脳出血で入院。現在もリハビリ施設のある病院に転院している。来月6日の入寮までは母のそばに付き添いながら自主トレを行う。「今も毎日、母にラインしてますが、最近返事がくるようになりました」と、少しずつ回復している状況を喜んだ。

開幕1軍が目標だが、さらに先の夢を口にする。「宮城で投げるのが目標。2、3年後に母が自力で球場に来られるようになるころに1軍で投げたい」。楽天戦登板に思いをはせる。母へ直接、竜の背番号28を背負った勇姿を見せることをモチベーションにする。

今月15日には仙台育英の先輩ソフトバンク上林と会食。「野球を一番に考えないと、競り負けたときに腐るぞ」と、アドバイスを受けた。17年のCS途中で降格され、涙を流した先輩。18年は全試合出場で雪辱。先輩の金言を胸に、母との再会に向かった。【伊東大介】