日本ハム清宮幸太郎内野手(19)にとって、今年は2020年に行われる東京オリンピック(五輪)出場への土台となる大事な年だ。ルーキーイヤーに学んだ経験を2年目にどう生かし、目指す五輪代表入りにつなげるのか。思い描く姿を聞いた。

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高校時代、授業で書道を選択していた清宮が、書き初めに選んだ言葉は「福」だった。「だんだん、楽しくなってきた!」と夢中になって半紙5枚に筆を走らせ「いいんだけど味がないんだよな~」と、厳しい目で作品を選んだ。「僕にとって、昨年は災いの多い1年だった。『災い転じて福となす』ということで、今年の字に『福』を選びました」と願いを込めた。

昨年は本塁打した試合で2勝1分け4敗と“勝ち運”がなかった。「何でだろう」と小首をかしげるばかり。記者が「初詣で神様にお願いしてみては?」と提案すると「本塁打した試合で勝たせて下さいって? それは、いいかもしれない」とやんちゃな笑顔。プロの水にも慣れ、素直な感情表現が増えてきた今年は、グラウンドでも伸び伸びとした打撃が見られそうだ。