今、最も動ける、上手な遊撃手だろう。西武の源田壮亮遊撃手(25)だ。守備の名手に贈られるゴールデングラブ賞を昨年、初受賞した。得票数は219。2位に201票差をつけるダントツ当選だった。「2年目ながら守備(首尾?)よく手にしました」。

補殺数526は遊撃手のプロ野球記録になった。1948年の杉浦清(中日=502)を70年ぶりに上回った。補殺とはアウト成立の補助プレーを指す。遊ゴロなら、打球を処理した遊撃手に補殺、送球を受けた一塁手に刺殺がつく。アシストというが、源田にセンタリングの記録は残っていない? センターに抜けようとする打球を止めたことは数多い。センター前をゲンダ前? にした。

併殺参加も名手を表す数字だ。9月5日の日本ハム戦では1試合5併殺を完成させた。一併、投併に三振併殺ときて、残る2つは二併。すべてに絡んだ。併殺参加数112もプロ野球記録を更新した。こちらは63年の小池兼司(南海=111)を超えた。2つの記録を更新し、これもゲッツー? と言っている。

打率2割7分8厘。盗塁34。打っても走っても頼もしいが、浅村が抜け、期待はさらに大きくなる。壮亮(そうすけ)もちろん承知の助だろう。【米谷輝昭】