リトル・雄星がマリナーズへ導いた? マリナーズと正式契約を結んだ菊池雄星投手(27)が英語会見の理由を明かした。

7日、埼玉・所沢にある古巣・西武の球団事務所をあいさつに訪れ、3日(日本時間4日)米国シアトルでの会見で一部を除き英語で質疑応答した理由を「他のアスリートの方、特に(サッカー日本代表)本田圭佑さんが、入団会見を英語で話しているのを見て、かっこいいなと思っていたから」と語った。

5年前の14年1月8日、ACミラン入団会見で英語で話す本田の映像が、脳裏に残っていた。負けじとメジャー挑戦した日本人では、過去に例を見ないほどの英語力を披露。ただ「英語だからというよりは、知らないことを知りたいという欲を、自分はもともと持っている。まだ細かい話をできるレベルではない」というが、西武時代から外国人選手と積極的に会話をするなど磨き上げてきた。

当時、本田は移籍の決め手を「心の中のリトル本田に聞きました」と話した。その5年後“リトル雄星”に導かれるように英語で決意表明。「野球に限らず生活面、取り組み方、吸収できるものは吸収して、成長につなげたい」。まだまだ“伸びしろ”は十分あると自覚している。【栗田成芳】