ソフトバンク松田宣浩内野手(35)が9日、福岡空港から自主トレ先のグアムへ出発した。いのしし年の年男は36歳になるシーズンへ向けて、初めて「水泳トレ」を取り入れ「数字も体もキャリアハイ」を目指すことを誓った。

恒例となったグアム自主トレを前に「常に最高を求めて。キャリアハイを目指すための自主トレ、キャンプ、オープン戦にしたい」と気合をみなぎらせた。

14年目の進化へ新たな挑戦も考えている。今回は初めて水泳を練習メニューに取り入れる。「新たな取り組み。2月に入れば野球しかできないけど、いろんなことができるのが1月のいいところ。楽しみですね」と腕を回した。

水泳では体力強化はもちろん、体の可動域を広げることや、リフレッシュ効果も期待できる。自身は幼稚園の頃から小6まで水泳を習い、選手コースにも入るほどの実力だった。屋外での走り込みやウエートトレに加えて、小学校以来という本格的な水泳で「(目標は)どの項目も自分自身のキャリアハイ。だからこそ体もキャリアハイ」と自らの限界に挑む。

今年は昨年のドラ1右腕、吉住と同じく2年目の育成周東に声をかけ、参加させる。くしくも2軍体力テストの長距離王と昨季の2軍盗塁王という並びになった。松田宣は「自分が若い頃に、松中さんの下でむちゃむちゃイケイケで走っていたのを思い出す。自分1人だと自分の中に限界を作ってしまう。若い選手にはそういうところを見せられない」。若い力を刺激に変え、徹底的に鍛え抜く。【山本大地】