2軍の千葉・鎌ケ谷で腕を磨く若手や、ケガで調整中の注目選手たちなどの近況を報告します。

新年早々、日本ハム吉田侑の胸を熱くさせる出来事があった。正月の箱根駅伝で母校の東海大が初優勝。悲願達成の瞬間をテレビ観戦した。「いい刺激になりましたし、感動しました。母校が活躍していると自分も負けていられないと思う」。画面に映し出される後輩たちの活躍は、次こそ自分の番だという起爆剤になった。

大学時代から、忘れられないひと言がある。「お前のストレートは通用する」。11年に日本ハムからのドラフト1位指名を拒否し、同大で練習を続けていた現巨人の菅野からの言葉。今でも脳裏に焼き付いている。「すごく自信になりましたね。菅野さんに言ってもらえてうれしかった」。昨季は2年連続の沢村賞、最多勝などの投手3冠に輝いた球界を代表する先輩右腕。「お手本になるので見習いたいなと思う」と、尊敬の念を抱き続けている。

18年は1軍登板わずか1試合で0勝1敗、防御率7・36と不本意に終わった。昨季11勝を挙げた同学年の上沢や新加入した金子らもおり、先発投手陣の競争はさらに激化したが、食い込むつもりでいる。「しっかり1年間1軍のローテーションを守ることと、2桁勝利を目指したい。あとはファイターズの日本一に貢献出来るように」。東海魂で今季飛躍を遂げて見せる。【山崎純一】