イメージ高めて低めにズバン! DeNAドラフト1位の上茶谷大河投手(22=東洋大)が16日、ベイスターズ球場での新人合同自主トレで2度目のブルペン入り。初めて捕手を座らせ、すべて直球で20球、入念に感触を確かめた。

白球がミットをたたく乾いた音が、横須賀の寒空に心地よく響いた。チームの新人で最も早く、座った捕手への投球を終えた本格派右腕は「まだ7、8割くらい。体もキレてないし、いい球じゃないです。ここから調整して上げていければ」と話した。意識したのが投手の生命線となる外角低めだ。「左打者の外は自信があるけど、右打者の外が課題。そこを重点的に確かめました」。自らの得手不得手を理解した上で、しっかりと腕を振った。

チーム内外を見ても、やや早めの調整ぶり。オーバーペースを心配する声も上がりそうだが、大学時代から1、2月に多くの投げ込みを行っており、当人は「普通です。だいぶゆっくりという感じ」と冷静だ。次回のブルペン入りについては「あさって(18日)の予定。変化球は様子を見てです」と即答。冷静な新人右腕には、キャンプインまでの明確な調整プランが、イメージできているに違いない。【鈴木正章】