高校時代の力強い直球を取り戻す。ヤクルト寺島成輝投手(20)が20日、プロ3年目を迎える今季に向けて「勝たないといけない。1軍で勝つためにどうするか、追い求めていく」と初勝利への強い思いを明かした。

20歳を迎え、14日は大阪・茨木市の成人式に出席し「同級生から『すごく応援しているから、頑張って』とたくさん言われて、ありがたい」。地元の声援を受け、奮い立つものがあった。履正社高3年時、甲子園を沸かせた最速150キロの直球。「真っすぐが良くないと、他の変化球もいきてこない。コースに投げ分けることを意識し過ぎていた。甘くても、低めに決めて直球で抑える。強いまっすぐで抑えられるようにしたい」と原点に立ち返った。

秋季キャンプから投球フォームを改造。右足をしっかり止めることで軸足に体重が乗り、ボールに力を伝える動作を意識する。オフには胸郭や股関節の柔軟性を高めるトレーニングも導入。キャンプインに向け、練習量を増やしていく予定だ。メンバーの振り分けは行われていないが「(1軍と2軍)どっちにしても最初からしっかりやれるように、準備していく」と力強く話した。【保坂恭子】