侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が、20年東京五輪に向けて「ラボ(実験室)」で新刀を研ぐ。

24日、都内で侍ジャパンのスタッフ会議を行った。強化試合となる3月9、10日のメキシコ代表戦(京セラドーム大阪)に向けてメンバー選考などを行った。2月のメンバー発表に向けて大枠を作った段階だが、トップカテゴリーでは未招集の日本ハム清宮に対し「バッティングは素晴らしいものを持っていますし、これからキャンプを見ながら決めていくが、候補の中には入っています」と明言した。

11月のプレミア12はベストメンバーを組む意向で、メキシコ戦は若手を登用できる最後のチャンスとなる。「若いパワー、エネルギーは活気づく。そういう意味で若い選手がこういう機会に経験するのは今後につながる」。その中でも清宮は化学反応を見極めたい有力候補の1人。右手首痛を抱えるため、慎重に状態を確認し、最終決断する。

また9月の欧州・アフリカ予選(イタリア)を皮切りに五輪予選が本格化する。「見に行こうと思っている。自分の目でしっかり見ておきたい。最初のイタリアも含めて考えています」と世界行脚で実験材料を集めていく。【広重竜太郎】